「…今から紹介するよ。」
と言って、
リベルは階段を登って部屋を出て行った。
「どう言うことですか?」
フランがキルギスに
こっそり聞くと、
キルギスは困ったように小さく微笑んだだけだった。
しばらくしてリベルは
ひとりの女の人を連れて入ってきた。
マロン色の髪に
白い肌
綺麗な澄んだ瞳。
美少女と言っても過言じゃないぐらい
きれいだった。
「おい…そいつ。」
美少女を見て、
何かに気付いたバーナードが
眉をひそめてリベルを見る。
リーフとフランも気付いたみたいだった。
リベルが女性の手を取りながら、
階段を降りて
みんなのもとへ行く。
「紹介するよ。
彼女はイオラ=レイナン。
みんなのわかっているように…人間だよ。」
リベルは言葉を少し止めたが
イオラを紹介した。
その途端バーナードが椅子を蹴った。
「お前…これがどう言うことかわかっているのか?」
