「今から私が語ることは、とっても重要なことなの。
この話は、ヴァンパイア元帥しかしらない真実。」

「国民には伝えられてないのですか?」

とグレンが聞くとキルギスは

悲しそうな笑顔で頷いた。

「私の…いいえ、私達ヴァンパイア元帥の過去を聞いてね。」

といって、

真剣な顔つきになったので、

グレンは黙ってうなずいた。

キルギスは

今まで見たことないぐらい真剣だった。

今からする話が、

どれほど重要か物語っている。



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そして、

時は飛び…

リベルがまだ生きていた時代……

当時ヴァンパイア元帥に選ばれたものたちが住む屋敷の中央に

キルギスとリーフ、フランにバーナードがいた。

「ねぇ~リベルは?」

とリーフが言う。

それにフランが首をかしげる。

「どうしたんでしょう?
リベルさんが『みんな中央に集まって』って言ったのに…」