少女のヴァンパイア


グレンは誰かと話しながらでも、

この会話は出来る。

ファイは集中しないと、

すぐに途切れてしまう。

屋敷のなかならそんなこともないのだが…

――もうすぐナイトレ夫妻の部屋につく。
用があるのなら早く言ってくれ。

ファイはシュリーのことをグレンに伝えた。

――バーナード…?

グレンは眉をひそめた。

――はい。

――シュリーの様子は?

――先程まで苦しそう出したが、今はゆっくり寝ておられます。

――わかった。

グレンはそう言って、

ファイとの連絡を切る。

―…何故シュリーはバーナードのことを知っているんだ?

もしかしたらシュリーを狙っているヴァンパイアは、

バーナードのことだったのか?

バーナードは今行方不明になっている。

喉が渇いて、

シュリーの血をの見たがるのはわかる。

グレンは考えて、

ナイトレ夫妻のいる部屋の前にたった。