少女のヴァンパイア


鍵はかかっていなく、

ドアはすんなり開いた。

ベットにいると思ったシュリーはいなかった。

「シュリー様?」

ファイはシュリーを探す。

シュリーはすぐに見つかった。

部屋の隅にうずくまっていた。

ファイが近寄るとかわいらしい寝息が聞こえる。

「あらあら…」

ファイはシュリーを抱き上げて、

ベットにおろす。

―…シュリー様…また軽くなったと思うのは気のせい?

ファイは優しくシュリーに毛布をかける。

シュリーが微かに動いた。

「ん……グ……さま…」

シュリーは寝言でグレンの名を呼ぶ。

ファイはふふっと笑う。

「グレン様との夢をみているのですね。」

ファイは邪魔しては行けないわ。と言い、

部屋を出ようとした。

だが―…

「駄目…だめ…だ…め」