少女のヴァンパイア


「おい。シュリー!!」

シュリーは目を開く。

目の前には、

グレンの姿がある。

グレンは、

シュリーの叫び声を聞き、

急いで駆け付けた。

その時、

シュリーは悪夢にうなされていた。

グレンは

あまりにもシュリーが苦しそうだったから、

シュリーを無理矢理起した。

「悪い夢でも見たのか?」

グレンは

顔色が悪いシュリーの顔を覗く。

シュリーの顔は

蒼白で生きているようには思えない。

それでもシュリーは、

無理矢理微笑む。

「だ…大丈夫…です。」

シュリーはそう言うと、

ベットから降りた。

だが、

すぐにふらつき、

グレンにもたれかかる形になる。

グレンは、

益々軽くなってしまったシュリーに不安を感じる。

「体は、大丈夫とは言ってないみたいだから、今はゆっくり寝ろ。」

グレンは、

シュリーをベットに戻すと、

優しく布団をかける。