だが、

シュリーの言ったことも、

あながち嘘ではない。

女の人が邪魔だったものの、

シュリーはグレンと一緒に街を沢山歩いて、

少し疲れていた。

そうシュリーが疲れていると自覚した時、

急に頭がクラクラして、

たっていられなくなった。

そして、

シュリーが倒れていく中で、

グレンがすぐさまシュリーを抱き抱えた。

「大丈夫か?」

とグレンは腕の中にいる小さなお姫様をみた。

シュリーは朦朧とする意識の中で、

「ごめんなさい。」

目に涙を浮かべてグレンに言った。

グレンはそんなシュリーに優しく微笑みかけた。

「気にするな。
街にはまた今度来よう。」

と言った。