少女のヴァンパイア


「ベルン……?」

勿論グレンは、

ベルンが突然離れたことに驚く。

ベルンは、

悲しそうに微笑む。

「ごめんねグレン兄さん……
    お別れだ」

ベルンはそう言って、

一筋の涙を流す。

「嫌だ…ベルン…行かないで。
ひとりにしないで。」

グレンの瞳からも、

新たな涙が生まれる。

「大丈夫だよ、兄さん。
僕たちはふたりでひとつだ。
いつも兄さんのそばにいるよ。」

涙を流しながも、

グレンに笑顔を見せる。

「ベルン…これからは俺の闇をためなくていいよ。
けど……
俺と一緒にいてくれ。
ずっとそばにいて、力をくれよ。」

グレンもまた、

涙を流しながらも、

ベルンに笑顔を見せる。

「勿論だよ、兄さん。
僕たちはいつも一緒だよ。
僕らは、最高の双子だ。

大好きだよ…グレン兄さん。

今もこれからも…ずっと…」