髪は、銀色。
目は、紫色をしていた。
その姿はまさしくもうひとりのグレンだった。
もうひとりのグレンは、
突然出された悔しさと、
苦痛、
驚きが入り混じった顔で少女をみた。
そしてグレンは、
もうひとりのグレンがでてきたことにより、
自分の体を取り戻した。
「お前はいったい何者なんだ?」
もうひとりのグレンが問い掛けると、
少女は初めてもうひとりのグレンを見た。
「私?あたなたちと同じヴァンパイアだよ?」
と少女は不敵に微笑む。
「普通のヴァンパイアではないよな?」
もうひとりのグレンは少女から、
何かを感じていた。
とてつもない、
なにか分からない…威圧感。
少女は笑顔だが、
言葉では表せられないなにか……
