虹のかけら

『あ、亜希??』
ドアの前に立ち、亜希に呼びかける。
『……杏菜?どうしたの…』
ドアを開けてくれ、中に入りなって言ってくれた。
『杏菜?どうした?何かあった?』
私は何も言えず、黙ったままだった。
『……まぁいいよ。話せたら話して。』
そう言って亜希は布団を敷いてくれた。
『ここで寝たら?怖いでしょ?』
『あ、りがとう』
やっと口に出せた言葉。
亜希は何度も頷いて、ベットに入った。





『私もイジメられた事あるよ』
亜希がゆっくり話し始めた。