この物語の主人公、河口 杏菜 14歳
中2。いたって普通の女の子。
そう、あの日までは。
『おっはよ〜』
私は仲良しの麻美に話しかけた。
『……』
だが、返事はない。
聞こえなかったかもしれない。
そう感じた私は再び声をかけた。
『麻美?おはよう!』
すると、麻美が何か呟いた。
『え?何て?』
私は聞き返した。
『……触んなや。』
『え…?』
なぜか、麻美が怖かった。
『触んなって言ってんだよ!』
麻美がすごくおこってた。
『何で……いきなり…』
私は今にも泣きそうだった。
『いきなりじゃねぇよ!前からあんたがすごくうざかった。』
前から……なんで…あんなに優しかった麻美が。
『どうゆう事…?』
一粒の涙が垂れた。
『…そうゆう事』
麻美はスタスタと行ってしまった。
『麻美……麻美』
どんなに呼んでも麻美は戻って来なかった
