「…汐輔クン…ごめんなさい…こんなコトさせちゃって…でも…なんで知ってたの…??」


「わりぃ。昨日奏汰にぃが杏那の部屋に行った時聞いてたんだ…」


「そうなんだ…」


「…ごめんな?」


「大丈夫だよ。だからこうしてくれたんでしょ??」


「…あぁ」


「顔にキズまで作って戦ってくれた人に『ダメ!!許さない!!』なんて言える権利はあたしにはないよ」


「…ありがとな…??」


「ううん。あたしこそ」