そしてあたしは、萩浦君を連れて、南側の校舎に向かう。 歩いている間、2人は無言だった。 なんでこうなんの~~! そして、やっと目的地に着いた。 「ついたよ!んじゃ、あたしはこれで…」 あたしは逃げるようにして、後ろを向いた。 その瞬間 グイッ また腕を掴まれた。 今度は何!? 『あの、屋上ってどこにあります?』 屋上? 「あぁ…悪上ならこの階段を上がれば屋上だよ」 あたしがそう言った瞬間、萩浦君はあたしの手を取り、走り出した。