嗚呼 憎くて堪らない
私も白ならば
嫌われなかったの?

嗚呼 欲しくて堪らない
黒はそれほど迄に
恐ろしいの?



白黒白黒白黒白黒白黒白黒白黒


目を閉じて力を抜いた

滴が伝って

目を開いた


そこは


白も黒もなく
全てが全て
赤で塗りつぶされていた


嗚呼 赤なんて欲しくないのに
私も染まっていた
私が赤を塗ったから



死色の話†