「レイ」








微かに頭に飛込んだ








愛しい







あの人の声








オレは顔を上げた












いや








こんな場所に







いるわけないよな









オレ







病気だな…







少し自分がおかしくなって





少し笑って








オレは振り返らず







そのまま駅をあとにした









振り返れば







また








前へ進めない気がして









そのまま








その足で








実家へと向かった