プルルルル… 「レイ、電話」 『メール』 プルルルル… 「電話でしょ?」 『…』 「出た方がいいんじゃない?」 『大丈夫』 「出たら?」 『大丈夫』 「何で携帯見ないの?」 『意味はない』 「私に気使ってる?」 『そんなんじゃない』 おそらく 電話の相手は 見なくても 分かってる 携帯の着信音が オレを 夢の世界から 現実へと 連れ戻した気分だった