「何が?」






水平線を眺めながら呟いたオレに







ようやくナオの口は開いた







『秘密』




「ケチ」








そう言って






ナオは持っていたコーヒーを開けた








「レイ、ミルクティーは?」




『もう無くなった』




「新しいの買ってこようか?」




『いいから。海、見てて』




「喉乾かない?」




『ナオのがまだある』








そんな事






どうでもよかった






それでもナオは







また考え出した







さっきとは違う







真剣さの欠片もない







変な顔で…