「ありがとう。王子様」






そう言って







オレの手を取るナオ








そして







辺りを見渡した









『思い出した?』




「うん。ここ…」









この海は








五年前







オレ達が二人で







朝まで過ごした







オレとナオだけの








秘密の場所