three times love 〜alrue〜

「はいっ」






ケンジもビックリした様子で






完全に






声が裏返っていた








「花火買ってこよう」




「お前何急に言い出して…」




「いいから」







ケンジの静止も聞かず







ナオは






ケンジの腕を引っ張り







暗闇へ歩き出した








『ちょっと待てって』








オレの声は






ナオには








届かなかった