Self-indulgent.go.go!

そうして梓さんに引き取られ、今、あたしはここにいる。

逃げ出したのではない。
捨てて、そして背負って生きるのだと信じて。

一緒に背負ってくれたのは、紛れもなく梓さんだ。

何も言わないけれど、何も強要はしないし、何も断言などしないけれど。

あたしの、全てではなくとも大概のことは知っている梓さんと、何となく、いや、ほとんど梓さんのことを知らないあたし。


「旦那さん、かあ…。」


その存在が不安を浮き彫りにした。

梓さんに旦那さんがいたことが嫌だったわけじゃない。
そうではなくて。


「…あたしって、梓さんの何なんだろう。」


不安を形にしたとき、コンコンと、ドアがノックされた。