「…梓さんは何食べるの?」 「蕎麦。」 「…え?蕎麦?」 「そう。とろろ蕎麦。」 絶対にパスタだと思った。 勝手に抱いているイメージには違いないけれど、梓さんは横文字が似合う。 時々掛けるグランジロックも似合う。 「…今日の選曲、何で?」 自動発券機のオムライスのボタンを押しながら、思ったことを口にした。