「…良かった……」 思わずホッと呟くと、桜田くんも小さく息を吐いて、私の首もとに顔を埋めた。 「……俺も」 「っ、」 わ わ 息が。 桜田くんの息が、首に。 思わず肩をすくめると、桜田くんはそんな私に気がついたのかクスリと笑った。 「…かわいー」 「だ、だって!」 慣れてないから。 そう言おうとして、ハッとした。 …桜田くんの顔が近い……。