……夢見たいな時間だった。


あんなにあこがれていた桜田くんと、触れて、キスして。


嘘みたいな時間だった。


こんなこと初めてで、どうしたらいいか分からなくて。


…だからかな。



(なんで逃げ出しちゃったんだ自分……!!)



そう、唇が離れたあと、じっと私を見つめる桜田くんの視線やもろもろに耐え切れなくなって

私は、何も言わずに逃げ出してきてしまった。

そして頭を抱えたまま眠れない夜を超えて、翌朝。


桜田くんに合わせる顔がない…!