「けん…ちゃん……??」





思わず涙もひっこみそうだった





突然のことに驚きながらも、

あたしはおとなしく けんちゃんに抱きしめられた





「ゆず……よく聞け」




けんちゃんの低くて甘い声がすぐ耳元で聞こえる





それだけで、なんだかあたしはドキドキしてしまう





「おまえのやってるソフトボールも、俺のやってるバスケも、チーム戦だ」