じゃっかん焦りぎみのけんちゃんは、 あたしの後頭部を引き寄せて、さらに強く抱きしめた これでは反論もできない せっかく感謝の気持ちを伝えようとしたのに、拒否されてがっくりだ 「けんちゃん」 「おまっ……ほんと、なんもわかってねぇ………」 「な、なにがっ!!??」 むしろ、この状況がわからないのは あたしの方だ 「ゆず……」