甘い甘いケーキはどう?短編集



「あの…お父さんは…?」



そう私の母に聞いた蒼斗くん…




「へ?…あら、真菜言ってないの?」



「あ、うん。…蒼斗くん…お父さんはこっち」



私達の言動にハテナマークいっぱいの蒼斗くんの手を引いて隣の部屋へ。







「お父さ―ん。蒼斗くん連れてきたよ!!

私の自慢の彼氏なの♪」



「真菜…」





その部屋にはお父さんの笑顔の遺影に仏壇

お父さんは私が中学のときに事故に…



「蒼斗くん…お父さんはいつも笑顔って言ったでしょ?」笑




蒼斗くんは私の隣に座って手を合わせた。




「おとうさん。初めまして…中岡蒼斗と申します。



真菜さんとお付き合いさせてもらってます。


おとうさんの分も真菜さんを大切にします。」



…私は涙をこらえることが出来なかった。