蒼斗くんは私の家に着くまで終始無言… でも、あつい手はぎゅっと握ってくれたままだった。 「じゃあな…」 いつもなら家に上がってくれるのに… 「蒼斗くん…上がってよ…」 「…いゃ…今日は止めとく 真菜に八つ当たりしそうだから」 蒼斗くんは泣きそうな顔をしていた。 私も泣きそう… 「それでもいい… ぶつけても良いから、側にいて?」 蒼斗くんを引っ張って中に入れた。