私を呼ぶ声に振り向くと… 「ノブ…」 「やっぱり真菜だ。元気だったか?」 高校の時とは違う、スーツ姿の大人になったノブ。 でも、笑顔だけは全然変わってないと思った。 「久しぶり。元気だったよ… ノブ来てたんだね」 「おぉ。ちょっと仕事でトラブって今来たとこだけどな」 「そっかぁ~」 蒼斗くんとあんまり話さないって約束したけど、シカトはできない。 ノブの会社は聞いたことのある有名なとこだった。 でも、ノブと話しているとやっぱり昔と変わってないと思ってしまった。