Memorial address

病院から帰ってきてから
なぜかお母さんが
たくさんの湯のみを用意している。
「なんでそんなん用意してるの??」
「おばぁちゃん
きっともう無理だから…」
お母さんは泣きながら
声を震わせ言った。


お母さんごめんね。
あたし聞かなくても分かってたんだ。
なんで用意してるか…
でもね、
それが嘘であってほしかったから
聞いたの。
辛い思いさせてごめんね。

結局その日布団に入ったのは
深夜0時を過ぎていた。