現れたのは、 『caltier』 と書かれた真っ赤な 小さなボックス。 たぶん、アクセサリーケース。 「何…? 開けてもいい?」 彼が優しい笑顔で頷いたので 私はゆっくりと そのケースを開いた。 パカッ 小さく音を立てて 開いたケースの中身は カルティエの ラニエールリング。 …指輪だ。