「ふんふふ〜ん♪」
鼻歌を歌いながら
机にお酒とコップを
並べて
たくさんのおつまみを
開けて、お皿に出す。
…あれ?栓抜きあるじゃん。
宮岸さん、わざわざ
取りにいっちゃって
実は結構、
うっかりもの?
なーんて思ってたら
ガチャッ
…和室と、
今、私がいる
ダイニングフロアを
挟む扉が開いて
バタン
…閉まった。
と思ったら、
「ただいま〜」
後ろから私をギュッと
抱き締めて
そう囁く彼。
抱き締められながら
答える私。
「おかえり♪
準備できてるよー☆
あっ!そうだ!
栓抜きあったんだよー
わざわざ取りに
行ってもらったのにねぇ…」
私が申し訳ない顔で
振り返って彼にそう言うと、
「あ、栓抜き?
うん、あるの知ってたよ」
と言って、ニヤリと笑った。
・・・・?
