…助けて!
家に帰って
ベッドに横たわって
みたものの…
先ほどの苦しさが
蘇ってきて、
苦しくない筈なのに
苦しい気がして
バタバタともがいてしまう。
苦しいよー…
宮岸さん・・・
…頭に浮かぶのは
宮岸さん。
…メールぐらいなら
大丈夫かな・・・。
時計を見ると、
午前4時半。
暫く悩んで
やっぱり耐えられなくなって
縋る思いで
宮岸さんにメールを打った。
『今、病院に行って
さっき帰ってきました。
こんな夜中にごめんね。
なんだか不安で
メールしてしまいました。
姫夏』
…こんなメールしたって
苦しみが減る訳じゃないけど。
―すると、
ケータイが着信音を
鳴らし始めた。
