―家に着いて
ドアを開ける。
真っ暗な家の中。
実は、この3か月の間に、
一人暮らしを始めたのだ。
まだ慣れないけど
一人は気楽で快適。
こうやって、
好きな時間に帰って
好きな時間に眠れるしね。
今日はなんだか、
飲み過ぎて気分も悪いし、
シャワーを浴びて
さっさと寝よっと。
―シャワーを浴びて
ベッドに倒れこむと
眠りにつくのは
簡単だった。
そんなにお酒に強くない私が
珍しく、ジンバックを
6杯も飲んでいたから。
私はすぐに熟睡モードに。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・イタイ
痛い!!
ガバっと体を起こす。
頭がガンガンと
割れるように痛い。
震える手で
時計を掴む。
午前3時半。
朝8時半から
病院に行くとしたら
あと5時間も
この痛みに耐えなきゃ
いけない…。
…だめだ!クスリ!
クスリを飲んで
痛みを抑えなきゃ。
這うように救急箱の
在処にたどり着いて
ガサガサと漁る。
「…ないっ・・・無い!」
頭痛薬が無い。
ズキンズキンズキン
ズキンズキンズキン
音を立てて、
割れるような
頭痛が襲ってくる。
ハァハァハァハァハァ
ハァハァハァハァハァ
そのうちに
だんだんと呼吸が苦しく
なっていくことに気づく。
…私、このまま
どうなっちゃうの。。
