私は彼に最後まで
抱かれることを覚悟しながら、
彼の丁寧で優しい前戯を
長い時間、受け続けた。
彼がこんなに
激しく興奮している
姿を見るのは初めて。
そろそろ、
彼の興奮も我慢の限界みたい。
そろそろ、
私たち、ひとつになれるの?
そう私が思った時、
彼はピタリと動きを止めた。
「・・・・?」
彼が、いよいよ
私の中に入ってくるのかと思い
私は待つ。
けれど彼はなかなか
そうしてくれない。
彼は静かに深呼吸をして、
それから一言。
「今日はおしまい。」
…え?
…えー!?!?
彼は私から体を離して
ベッドにゴロンと
寝ころんでしまった。
「宮岸さん…?
やめちゃうの?」
…なんでなんで?
私の覚悟を返せ!
宮岸さんは
まだ荒い息をしたまま
「これ以上すると
俺、我慢できなくなるから」
と、答えた。
…わかんない!
我慢する必要が
あるの??
「宮岸さんは…
それで満足なの?」
