姫のさがしもの。



外はすっかり明るくなっていて、

車通りも増え始めた。



暖かいコーヒーを
飲みながら

そんな外の景色を
横目に

私は清々しい気持ちでいた。



先ほどまでは

彼の告白に
戸惑いと寂しさを
抱えていた私も

今はなんだか
どうでもいい気分。



やっぱり
彼といられるこの時間が
幸せで、

まだまだ離れたくないって
思ってしまってたから。



彼をみつめる私。




宮岸さんは

そんな私の視線に気付いて



「どうしたの?姫夏」

と聞いた。



宮岸さんは

とても優しい表情をしていた。