姫のさがしもの。



私がキョロキョロと
辺りを見回していると

宮岸さんは


「気分は悪くないですか?

少しは酔いがさめましたか?」

と優しく聞いた。


「あ…はい!

すみません。
眠ってしまって!

なんかお陰で
スッキリしました」


私がそう答えると、
宮岸さんは


「そうですか!

いやー、
さっきの状態では

北川さんを一人で
帰すのは
危険だなと思ったので

とりあえず
一緒に乗せて
きちゃいましたが

酔いがさめてよかったです」

と言った。