姫のさがしもの。



どうやら、私は
そのまま眠って
しまったようだ。


その後、おそらく
30分ぐらい
経った頃だったのだろう。


「着きましたよ」


宮岸さんの声で
私はハッと
目を覚ました。



…そうだ。

確か、帰ろうとして

タクシーに乗せて
もらったんだった。



少し眠ったお陰で
酔いは殆どさめていた。


しかし、タクシーの
窓の外の景色は

見覚えのない場所。