姫のさがしもの。



そのまま、私は
気がつくと
タクシーに乗せられていた。


帰る前にお礼を一言
言わなければ…

と、朦朧とした
意識の中で、そう思った。



しかし、そのタクシーに、
なぜか宮岸さんも
後から乗り込んできた。

私は、なんで?

と一瞬思ったが


なんだか考えるのが
面倒になって

何も聞かずに
目を閉じた。


その後の記憶はない。