姫のさがしもの。



それなのに、

和泉さんは
まだゴリ押ししてくる。



「宮岸ね、

もう3年も彼女いないんでね、

助手席が寂しいんですよ。


北川さんが
隣に乗ってくれるって
言うなら、

もう、
いつでもどこでも

ぶっ飛ばして
いくと思いますよー」




もう〜

この酔っぱらいオヤジたちは

若者同士をどうしても
くっつけたいのかな?


それとも、
宮岸さんをからかって
楽しんでいるだけ?



いや、
私を困らせたいだけなのかも…!


もう!!



とにかく、

いずれにしても
返事に困るわけで…。


…もう、

とりあえず、
笑っておこう。


「あはははは〜」



…はぁ。