「…無理だよー。。

栄太のこと
切り捨てる勇気ないし


…こんな中途半端で
頑張れない」



弱気な私に、

優希は優しく
励ますように言う。



「姫夏。

栄太くんには悪いけど

私は、姫夏の中で
結論が出るまで

悩む必要はないと思うよ?


でも、素直になっても
いいんじゃない?」




優希のアドバイスは、
いつも的確。



「…うん。


優希、ありがと」






タクシーはそろそろ

優希の家に
到着しようとしていた。