姫のさがしもの。



「は、はい!


北川です!!」




慌てすぎて、
声がひっくり返る。



「…もしもし?


宮岸です。」



周りの車の音と一緒に

宮岸さんの声が
聞こえた。



「え…

どうされました?」




なんで宮岸さんから
電話が…?




よく状況が掴めぬまま

とりあえず、そう聞いた。