姫のさがしもの。



「でね、

宮岸さんがね

ぴーちゃんの
着ぐるみに入ってね、


すっごい可愛く動くの〜!


中に宮岸さんが
入ってると思ったら

私おかしくって!」



その光景を思い返して

くすくす笑う私。





栄太は


…一瞬黙った。



・・・栄太?




でも、


それから

「うんうん」

と、栄太は
変わらず返事をしてくれた。




気のせいだったかな?




私はまた話し始めた。