姫のさがしもの。



栄太は眠そうなのに

やっぱり優しい。



「疲れてたんだろ?

ひと眠りして

ちょっとは疲れが
とれたんならよかったね。


今日の発表は

うまくいったの?」



「うん、記者の人
いっぱいきてた。


私もね、

舞台で説明したんだよ!

すっごい緊張したけどね。。


でもね、でもね!

私なんかに
だーれも興味ないんだよ!?

モデルのあきちゃんが
出てきた途端にね、

みんなそっちに
釘付けだったよ。


私、緊張して損した!」


息継ぎもなく
一気にしゃべりまくる私。



でも栄太はやっぱり
優しい。



「うんうん」とか

「へぇ〜」とか

言いながら



ちゃんと聞いてくれるんだ。