「俺、彼女いるから」




少しの沈黙のあと、申し訳なさそうにそう言ったリョウは、あたしに背中を向ける。


そんなリョウを、あたしは無意識の内に呼び止めていた。




「ま、待って…」


「何?」


「に…二番目でもいいから…」




あたしを彼女にしてください



二番目でもいい


リョウの彼女でいられるのならば


もしかしたら…


いつか一番にしてくれるかも