食べ終えた頃を見計らってか博士が顔を出してきた。

「みんな食事は終わったか。さぁ、今回は色々とあったが、いつまでも悲しんでいるわけにもいかん。我々は常に未来の危機に立ち向かわなければならんからな」

そこで、一つ咳払いをする。

「さて、そこでだ。皆に紹介したい人がいる」

博士は部屋の外に呼びかけた。

「エミ、いやウーマンピンク。こっちへ来なさい」


ピンクと呼ばれて出てきた娘は以前のピンクとは雰囲気は似ていたものの、前のピンクよりも胸が大きく、かつ若く見えた。


「今日から彼女が新たにピンクとしてウーマンズに加入することになった。みんな仲良くしてやってくれ」

「若輩者ですが、みなさんよろしくお願い致します」

丁寧にお辞儀をして、顔を上げると人懐っこい笑顔を見せた。普通の男性はこれだけで彼女に心を奪われるだろう。


「さ、じゃ顔合わせも済んだのでワシの部屋で詳しいことを説明しよう。来たまえ」


博士が、新しいウーメンピンクを見る視線が、亡きピンクを見る目と全く同じだった。


「色呆けじじぃめ。もう次の獲物狙ってやがる」

グリーンの言葉を聞きながら、私は中華メンズがどうやって解散したのか理解した気がした。



                                  -完-