「博士、ブルーです。入ります」

「・・・・・・・・・」

無言。いい歳して、不貞腐れたガキか。ドアノブを回す。

 ガチャ

鍵はかかっていない。ドアを引き中に入る。

山積みになった本や開発中であろう武器の間から、椅子に座って机に突っ伏してる博士の背中が見えた。

「博士、お話があるのですが」

障害物を回り込むように後ろから博士に近づいていった。

泣きつかれて、そのまま寝たのか、博士はピクリとも動かなかった。

その瞬間、私は違和感を感じ取った。そして、それはすぐに確信に変わる。


博士の顔は巨大な餃子の皮で包まれていた。