「は、はい…?」

『あ、俺。斎藤だけど。』

「うん!そうだね!うん!」

『お前…変。』



電話の向こうで
くすくすと笑ってる斎藤。

むかつく…!
誰のせいだと思ってるんだ!



「……」


膨れて黙り込むあたしに
笑いをおさえながら


『拗ねてんの?ごめんって!』


って言ったくせに…
やっぱり向こうで笑ってるあいつ。

ほんと腹がたつ…!




「も〜、用事はなに〜?!」


ぷんぷんしながら聞くと、


『あぁ… お前落ちたなぁ』

って。



あたしさっきそれ
メールで言ったじゃん!!!



「…嫌がらせ?」

『いや、違うくて〜』


あははは、と笑う斎藤は
やっぱりうざい。

なんであたしはこんなやつを…







『もう、入試終わったんやな?』

あほかこいつは…


「終わったに決まってるやん!
さっき柳西行くって言ったし!」








『……』


「……?」





黙り込む斎藤につられて
あたしも黙り込む。



今度はなに…?