お兄ちゃんは顔を押さえながらそう言った



「スッキリしたわ。礼ちゃん、陸をお願いね」




綾音さんにそう言われてあたしは頷いた




「陸、礼ちゃんを泣かしたらあたしが許さないわよ!」




「ああ…」




お兄ちゃんがそう言うと綾音さんが離婚届けを出した




「はんこは押してあるわ…いつでも出して」




「いや、その必要はない」




お兄ちゃんはそういうと封筒をとりだして中身を綾音さんとあたしに見せた




「「!?」」