大嫌いだったお兄ちゃん

その日、家には篠崎さんがいた




「あ…」




「こんにちは」




あたしは篠崎さんを部屋へ入れた




「…」




沈黙が続いた




あぁ…どんな話すればいいの??




あたしが下へ俯いていると




「なんて…呼んだらいい?」




先に話を切り出したのは篠崎さんからだった