大嫌いだったお兄ちゃん

翌日




学校の屋上であたしは翠と昨日のことを話した




「そうだったんですか…」




「…もう…わけわかんない…」




「…礼…」




翠はあたしの頭に手をおいた




「大丈夫です…陸はきっと…礼の気持ちをわかってますよ…」




そう言って…翠は優しくあたしの頭をなでてくれた




「…ありがとう…翠…」




翠の手が暖かくて…心地よくて…あたしはそっと…目を瞑った…