大嫌いだったお兄ちゃん

お兄ちゃんの少し冷たい手が触れて体がびくっとはねた




「…はっ…」




お兄ちゃんの手があたしの体を撫で回すたびに頭がおかしくなりそうになった




お兄ちゃんは唇を離すと今度は首筋にキスの雨が降り急に吸い上げた




「…あっ…」




「刻んだからな?俺のものって印」




お兄ちゃんはそういうとあたしから離れてあたしの手をつかんで引っ張った




「ほら、帰るぞ」




「…うん…」




あたしはお兄ちゃんの背中を眺めながら帰り道を無言で帰った